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22:Synchronar2100 Silver×向丘地区 ※地域猫デチとの別れ

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Synchronar2100 Silver

Ragen Semiconductor 1972

 

時計については04(画面右カテゴリー参照)

 

今回は

向丘に溶け込むシンクローナの写真を

前半パパっと見せ…

 

後半は別の話

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向丘と書いて「むこうがおか」

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学校が多い地区で

登下校する若者が大勢

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そのワリには活気が足りない印象

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寺院・神社も多いので

良く言えば閑静な住宅街

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地域に関してはザックリと以上

 

こっからは別の話

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以前

 

時期は1~2月

この地区の某お寺の駐車場に

よく足を運んでいました

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理由は…仔猫が いっぱいいたから

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その頃は今以上に

漫画活動が上手く行かず

どうしたモノかなぁと

イライラしながら疲れてまして

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仔猫の成長を

やや離れた位置から見守るのが

唯一の楽しみで

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で…いつの間にか

その駐車場の所有者の

年輩のマダムと親しくなり

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いろいろと

この地の猫事情を教えて頂きました

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優しく接して下さった

マダムには今でも感謝

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寒い中 震えながら駐車場で座って

猫の集団を見つめ…

時に猫を触りに行こうと試みるも

逃げられてるマヌケな

ニヤケ顔の不審者なんて

普通なら通報モノ

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「この駐車場に猫を捨てに来る人が

 多くて困ってる…

 避妊去勢しても全部の猫を

 捕まえられるワケではナイから

 こうして毎年 子供が産まれてしまう」

 

マダムは そう嘆いてました

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全方位 公園と墓場と

学校のグラウンドに囲まれ

民家から離れた この駐車場は

猫を捨てるのに格好の場所でしょうから

 

なるほどでした

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中高生が気前よくエサをあげてますし…

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子育てをする親猫にとっても

見晴らしが良く雨風を凌げ

ボンネットで暖が取れる あの駐車場は

何かと住むのに適してるんでしょう

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当時は10匹くらいの地域猫が

常時タムロ

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仔猫は4匹

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↑ 

自分を警戒して距離を取ってた猫達が

小石を投げるとエサと勘違いして

近くに寄ってきて…って写真

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その中の1匹の好奇心旺盛な

サバトラ白の仔猫が特に可愛く ↓

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↑ 風で動く枯葉に反応…

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↑ 近寄ってからの…

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↑ 破壊

 

自分は勝手にデチ名付けてました

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ナゼそんな名前にしたのかと言うと…

両前脚を浮かせながら

豪快なクシャミを連発するコで

クシャミのあとに

バランスを取ろうと

四肢を広げて歩く様子が

デチデチ

と歩いてるように見えた可愛かったから

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「あのコのクシャミ…

 病気みたいですけど…大丈夫ですかね」

 

とマダムに聞いた際

 

マダムは

「それ以前に

 なかなか大人になれるコは少ない

 だいたい途中 交通事故で死ぬ」

 

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なんでも

駐車場とグラウンドを挟んだ一本道は

 

夜中 人気が無いせいか

狭い道にも関わらず

法定速度を無視して物凄いスピードで

車を走らせる人が多いらしく

 

成長し行動範囲が広くなった仔猫が

駐車場の出入り口から出た辺りで

轢かれて死んでしまう

 

との話

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↓ 確かに これは…

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それを聞いた時

 『せめてデチだけでも俺が飼おうか…』

って真剣に悩みました

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ただ現時点で

3匹のオイボレた元野良猫と

暮らしてるので…

4匹目を飼うってのが

…どうしても無理で

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3匹目を飼い始めた時

 

2匹目が

ストレスで体毛をむしり

血が出るほど体を噛むように

なってしまって…

 

それは今でも続いてるんですが

そういった事態を考えると

踏み出せず…

 

結局 断念したんです

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セミを取るようなアミでデチを

バッと捕獲したかったんですが

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あと

 

デチには仲の良い幼馴染の

三毛猫ちゃん ↓ がいて

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そのコと離すのもツライ…

ってのもありました

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そんなこんなで不安を抱えつつ…

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原稿が大変な日が続き

1週間ほど足を運べなかった時があり…

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〆切明け

 

駐車場に行ったところ…

 

猫は何匹かいるものの

デチも三毛も見当たらなかったんです

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そしたらマダムがやってきて…

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「あのサバトラちゃんは

 こないだ夜中に車に轢かれ

 死んでいたから朝 私が拾って埋めた

 

 車のライトで目がくらみ

 動けなかったんだろう

 

 三毛ちゃんは ずっと鳴いてたよ

 

 探してたんだろうねぇ

 お友達を」

 

と話してくれました

 

相方の三毛は その直後に里親に

もらわれていったとの話でした

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マダムは淡々と駐車場出入り口そばの

事故の現場に自分を誘導し

 

「ここのアスファルトにシミが

 あるでしょ?ココで死んだ

 

 猫が轢かれると こういうシミが

 出来て

 なかなか消えない」

 

とも話されてました

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ツラかったですね

 

あの時 飼ってれば…と当然

激しく後悔しましたし

 

こんな時でもスットボケたコメディを作る

…という漫画活動の大変さを知りました

 

その後しばらくは悲しさや妙な罪悪感で

その駐車場には行けなかったんですが

 

今回の撮影をしに

2ヶ月前

久し振りに行ってみたところ…

(恐らく毎度その登場のタイミングの

 良さから どこかに監視カメラが

 設置されてるんでしょう…)

またマダムが現れ

 

以前のように

気さくに話しかけて下さいました

 

「あら~お久し振り…」

 

「こんにちは…

 猫…もう全然いなくなりましたね」

 

「あの時期はヒドかったからねぇ…」

 

「野良猫が見られないのは

 良い傾向なんでしょうけど…

 それはそれで寂しいですね」

 

「そう?…じゃ~コッチおいで…」

 

「!?…あ…はい」

 

\\\\\        ザッザッザッザッ…      //////

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「ほら…そこにいるから」

 

「え?…どこに…?」

 

「そこ…そこ…見えない?」

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「あ…確かにいますね

 なんで あんなところに…」

 

「さぁ…」

 

このコを見た時

凄く嬉しかったですね

 

哀しくもありましたが