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NKJK

 

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https://www.amazon.co.jp/gp/product/B074C2PJ4G?ref_=dbs_p_pwh_rwt_anx_b_lnk&storeType=ebooks

NKJK誕生秘話。

 

ネタバレ注意で。

 

作品のイメージに余計な情報を

入れたくない方は読まないほうが

良いかもです。

 

核心を突くような話は

あえて避けますが。

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数年前の ある日、

当時の秋田書店の担当編集H氏との

打ち合わせ中、

『H氏…やけに額に汗が…』と

気になってはいたものの触れず、

帰宅した その日の夜

他の編集さんから

「H氏が東大病院に緊急搬送され…」

との連絡。

 

聞くと、

ホームで意識が遠のき線路に転落、

強打した顎が骨折。

 

『心配だし…東大病院なら近いし…』と

入院生活を余儀なくされたH氏の

見舞いに行こうと決めた時、

諸々の不安が。

 

『あれ?

 お見舞いって何すりゃ…』

 

病院とは特に縁が無い自分。

 

就職経験ほぼゼロもあり

社会人としての振る舞い方が謎。

ネットで調べてもピンと来ない。

 

加えて

こういった時に

足を引っ張るのが自分の性格。

 

形容しがたい この性格。

 

自分の過去作やまちちに登場した

妖怪やまちちの性格が

まんま自分なので…

もし、気にして頂けるようでしたら

ご購入を…スリスリ。

やまちち(1) (AKITA COMICS DELUXE)

やまちち(1) (AKITA COMICS DELUXE)

 

 

やまちち 2 (AKITA COMICS DELUXE)

やまちち 2 (AKITA COMICS DELUXE)

 

話は逸れますが、

自分は人間観察が好きなんです。

格好悪い発言かもですが、

いい歳して。

 

ただ

カフェでブラックすすりながら

道行く人を眺める大人な人間観察

…とは別で。

 

自分は

 

ロックオンした人の

部屋にアポ無しで訪問して

勝手に その人の部屋の

模様替えをしようとする。

その奇襲への相手の反応を

観る。

 

…そんなガキ的な人間観察。

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 (奇襲の回のワンシーン ↑ )

 

いくら親しい仲でも

自分がロックオンしてない人には

仕掛けたりはしませんが。

 

ロックオンって

なんなんだって話ですが

 

反応が読めなくて気になる人…です。

 

まぁそんな奇襲ばかりしてれば当然

周囲から

嫌われたり叱られたり

変な噂が立ったりで

 

どうにか修正せねばと

黄昏たりも。

 

でも

得られるモノと比べたら

もう仕方がない。

 

『どうせ

 みんな誰かに嫌われてるし…

 太陽系の小さな出来事』

 

『君に好かれるために

 生きてない』

 

そう開き直るほか無いと。

 

幼少期から一貫して

このスタイルなので矯正も困難。

 

そのせいか、

自分なんぞと親しくしてくれる人は

精神的に成熟してる人が多いなぁと。

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突入してガン見するのが好きだから

…なのか、

 

SNS等での文字でのヤリトリは

多分 他の人と比べて格段に

興味が薄い。苦手。弱い。疎い。

 

ラジオや小説にも距離を感じます。

 

そんな自分なので、

結婚式とか見舞い等の粛々とした

親しき仲にも礼儀アリの塊タイムは

激しく場違いで。

 

新郎新婦だったり入院患者である相手も

解ってますから、自分と言う人間を。

『模様替えクソ野郎が

 頑張って場の空気 読んで

 今回ばかりは神妙な面持ちで懸命に

 我を殺して親しき仲にも礼儀アリ

 してるwww』って。

 

要はムードが壊れてしまう。

 

そう言った場に

吉沢緑時はいないほうが

吉沢緑時 含む皆の為

 

それが賢明な判断。正解。

だから場違いって解ってたのに…

結局、顎を骨折したH氏の見舞いに

出向いてしまったのです。

 

見舞いの結果は

案の定やらかした感…否めず。

 

看護婦モノの官能小説とかを

差し入れという奇襲をしましたが

微妙で。

 

H氏は周りの編集者も一目置くド猛者。

 

コミックリリーフに徹せる、

そう踏んでた自分の陳腐な目論見など

「はいはい」って感じでした。

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その後、

自分の身の回りで立て続けに

大病を患い闘病生活を送る人が

現れましたが。

 

自分は その最中、

一切 見舞いには行けませんでした。

…行きませんでした。

 

H氏の見舞いで滑り散らし懲りた、

それも一因かもですが

『自分みたいなのは

 その場に居合わせない

 …それこそが最良の配慮』

と判断したので。

 

会いに行くのは決まって退院後。

 

『薄情者MEGA』と脳内ツッコミしつつ

 

『けど このスタンスは

 生涯 変わらないだろう』とも。

 

そんな体験、溜まり続けてた葛藤が

NKJKの着想に至った経緯です。

 

自分はノンデリカシーなままだけど…

見舞いにも行かない薄情者だけど…

 

デリカシー(品位)のある

キャラを描いて、

見舞いのシーンを描いて、

そうやって自分の駄目な部分の

作品による浄化を試みてみたい…と。

作り始めは そんな感じでした。

 

ですが、

それだけでは自慰的で薄かったので

そこに現担当 双葉社のK氏が、

読み手側を代弁するかのような

様々な配慮を肉付けし

NKJKの連載許可を掴めた次第です

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岡田あーみん御大や

植田まさし御大の描く、

微塵も配慮の無い笑いが好きで。

 

自分も その手の作品を

作る予定でしたが

 

まさか配慮まみれの笑いを

描く日が来るとは意外でした。

 

読者層が見えにくい漫画を

まず好しとはしない編集さんが、

NKJKのネームを見せた時、

「コレで連載 狙いましょう」と

背中を押して下さったのも

意外で…嬉しかったです。

 

受付の白雪さんの装丁で

お世話になったデザイナーの

竹内亮輔さんに、

酒の席で

「それでも更なるデリカシーを…」と

デリカシーアドバイスを頂いたのも

今 振り返ると大きかったです。

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NKJKは主に

・お嬢様感

・闘病感

そして

・お笑い感

で構成されてるので

お笑いについて一つ。

 

自分は もともと漫画家か芸人の

どちらかで迷ってました。

 

それで地元・長野の級友の

河合って男に

「河合が上京したらコンビ結成する」

って誓ったんです。

けど なかなか河合が上京しなくて。

『じゃ漫画 描いてみっか』と。

 

そしたら漫画のほうで芽が出始め…

っつか

とんでもねぇ雑草の芽だったんですが

雑草は しぶとい。

 

…当時 気分はスッカリ漫画活動路線に。

 

よく考えたらTVに出るとか…

出られるチャンスがあっても

後ろ暗くて怖いから嫌だな~って。

縦社会も嫌いだし。

 

その後 上京した河合に

「すまんが1人で活動してくれ!

 吉本が良いのでは!」と。

 

あれは鬼畜だったなぁと反省。

 

そんな河合も今では

こてつ河合

という立派な芸人さんに。

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自分は芸人になれなかったぶん

いつか漫画で

お笑いを表現 出来たら…

お笑いをリスベクト出来たら…。

 

そう思っていたのが

NKJKに繋がりましたかね。

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 NKJKを描いていて毎回

不思議だったのが、

記憶が飛ぶ現象でした。

 

奇跡体験アンビリバボーみたいな

大それたほどではなく。

 

漫画家さんは基本

原稿に着手する前

漫画の設計図であるネームを

作るんですが、

いつもなら

こう…ネームが完成したあと

ネームを描いていた自分を

鮮明に思い出せるんですが。

NKJKのネームを描いていた時は

そのネームを描いていた自分を

あまり思い出せなくて。

 

例えるなら…

引っ越しした当初は意識しながら

家路を右折左折するけど

時間が経って環境に慣れてくると

何やらポケ~っと上の空でも

いつのまにか自分んチの玄関の前に到着

…みたいな。

 

脳内で何往復も

『この手順で描いていこう…』って

イメトレしまくったから…ですかね。

 

あと

小説家の阿部和重さんが

NKJKについて いろいろと

語って下さって。

 

それこそ

アンビリバボーでした。

 

担当さんとの打ち合わせの内容が、

文章化しないでいた狙いが、

全部バレてる…

 

担当K氏と、照れ笑いしました。

 

「阿部和重さんって超能力者?」と。

 

阿部和重さん、

ありがとうございました。

 

最近 恐る恐るエゴサしたら、

ライターの中野晴行さんも

NKJKについて語って下さり。

漫画活動冥利に尽きます。

 

中野晴行さん、

ありがとうございました。

 

また、

このマンガがすごい!2017で

NKJKを推して下さった、

神保町の漫画専門店

株式会社コミック高岡 店長

市川祐治さんにも お礼を…。

 

担当K氏と お邪魔した際、

 

親切にして下さり嬉しかったです。

 

「受付の白雪さんもですけど、

 吉沢さんの描く

 挑戦的な作品、好きです。

 いつか認められる日が

 来ると信じ応援しています。」

と、言って頂けたのが

一生モノの励みになってます。

 

ありがとうございました。

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以上。

 

追記…するかもです。

 

今後も、自分の過去作や

連載中の作品について

野暮ったく語っていくかも。