Synchronar2100 Silver
Ragen Semiconductor 1972
時計については04(画面右カテゴリー参照)で
今回は
向丘に溶け込むシンクローナの写真を
前半パパっと見せ…
後半は別の話
向丘と書いて「むこうがおか」
学校が多い地区で
登下校する若者が大勢
そのワリには活気が足りない印象
寺院・神社も多いので
良く言えば閑静な住宅街
地域に関してはザックリと以上
こっからは別の話
以前
時期は1~2月
この地区の某お寺の駐車場に
よく足を運んでいました
理由は…仔猫が いっぱいいたから
その頃は今以上に
漫画活動が上手く行かず
どうしたモノかなぁと
イライラしながら疲れてまして
仔猫の成長を
やや離れた位置から見守るのが
唯一の楽しみで
で…いつの間にか
その駐車場の所有者の
年輩のマダムと親しくなり
いろいろと
この地の猫事情を教えて頂きました
優しく接して下さった
マダムには今でも感謝
寒い中 震えながら駐車場で座って
猫の集団を見つめ…
時に猫を触りに行こうと試みるも
逃げられてるマヌケな
ニヤケ顔の不審者なんて
普通なら通報モノ
「この駐車場に猫を捨てに来る人が
多くて困ってる…
避妊去勢しても全部の猫を
捕まえられるワケではナイから
こうして毎年 子供が産まれてしまう」
マダムは そう嘆いてました
全方位 公園と墓場と
学校のグラウンドに囲まれ
民家から離れた この駐車場は
猫を捨てるのに格好の場所でしょうから
なるほどでした
中高生が気前よくエサをあげてますし…
子育てをする親猫にとっても
見晴らしが良く雨風を凌げ
ボンネットで暖が取れる あの駐車場は
何かと住むのに適してるんでしょう
当時は10匹くらいの地域猫が
常時タムロ
仔猫は4匹
↑
自分を警戒して距離を取ってた猫達が
小石を投げるとエサと勘違いして
近くに寄ってきて…って写真
その中の1匹の好奇心旺盛な
サバトラ白の仔猫が特に可愛く ↓
↑ 風で動く枯葉に反応…
↑ 近寄ってからの…
↑ 破壊
自分は勝手にデチと名付けてました
ナゼそんな名前にしたのかと言うと…
両前脚を浮かせながら
豪快なクシャミを連発するコで
クシャミのあとに
バランスを取ろうと
四肢を広げて歩く様子が
デチデチ
と歩いてるように見えた可愛かったから
「あのコのクシャミ…
病気みたいですけど…大丈夫ですかね」
とマダムに聞いた際
マダムは
「それ以前に
なかなか大人になれるコは少ない
だいたい途中 交通事故で死ぬ」
と
なんでも
駐車場とグラウンドを挟んだ一本道は
夜中 人気が無いせいか
狭い道にも関わらず
法定速度を無視して物凄いスピードで
車を走らせる人が多いらしく
成長し行動範囲が広くなった仔猫が
駐車場の出入り口から出た辺りで
轢かれて死んでしまう
との話
↓ 確かに これは…
それを聞いた時
『せめてデチだけでも俺が飼おうか…』
って真剣に悩みました
ただ現時点で
3匹のオイボレた元野良猫と
暮らしてるので…
4匹目を飼うってのが
…どうしても無理で
3匹目を飼い始めた時
2匹目が
ストレスで体毛をむしり
血が出るほど体を噛むように
なってしまって…
それは今でも続いてるんですが
そういった事態を考えると
踏み出せず…
結局 断念したんです
セミを取るようなアミでデチを
バッと捕獲したかったんですが
あと
デチには仲の良い幼馴染の
三毛猫ちゃん ↓ がいて
そのコと離すのもツライ…
ってのもありました
そんなこんなで不安を抱えつつ…
原稿が大変な日が続き
1週間ほど足を運べなかった時があり…
〆切明け
駐車場に行ったところ…
猫は何匹かいるものの
デチも三毛も見当たらなかったんです
そしたらマダムがやってきて…
「あのサバトラちゃんは
こないだ夜中に車に轢かれ
死んでいたから朝 私が拾って埋めた
車のライトで目がくらみ
動けなかったんだろう
三毛ちゃんは ずっと鳴いてたよ
探してたんだろうねぇ
お友達を」
と話してくれました
相方の三毛は その直後に里親に
もらわれていったとの話でした
マダムは淡々と駐車場出入り口そばの
事故の現場に自分を誘導し
「ここのアスファルトにシミが
あるでしょ?ココで死んだ
猫が轢かれると こういうシミが
出来て
なかなか消えない」
とも話されてました
ツラかったですね
あの時 飼ってれば…と当然
激しく後悔しましたし
こんな時でもスットボケたコメディを作る
…という漫画活動の大変さを知りました
その後しばらくは悲しさや妙な罪悪感で
その駐車場には行けなかったんですが
今回の撮影をしに
2ヶ月前
久し振りに行ってみたところ…
(恐らく毎度その登場のタイミングの
良さから どこかに監視カメラが
設置されてるんでしょう…)
またマダムが現れ
以前のように
気さくに話しかけて下さいました
「あら~お久し振り…」
「こんにちは…
猫…もう全然いなくなりましたね」
「あの時期はヒドかったからねぇ…」
「野良猫が見られないのは
良い傾向なんでしょうけど…
それはそれで寂しいですね」
「そう?…じゃ~コッチおいで…」
「!?…あ…はい」
\\\\\ ザッザッザッザッ… //////
「ほら…そこにいるから」
「え?…どこに…?」
「そこ…そこ…見えない?」
「あ…確かにいますね
なんで あんなところに…」
「さぁ…」
このコを見た時
凄く嬉しかったですね
哀しくもありましたが