【ざんねんなこ、のんちゃん。】
【やまちち】
秋田書店での この2作の出来を評価し
お声がけ下さった編集さんが
2名いました。
1人は双葉社の編集さんで、
もう1人は芳文社の編集さん。
双葉社の編集さんとは
【受付の白雪さん】を連載化、
それから少し遅れて
芳文社の担当さんと
不定期掲載化に持っていけた作品が
【俳句トゥザフューチャー】でした。
当時 芳文社の週刊漫画TIMESでは
信長のシェフっていう
現代の料理人が過去にタイムスリップする
という内容の漫画が人気(今でも人気)で、
そのコメディ版を…との
編集長からの指令があっただかなんだかで
松尾芭蕉が現代に…といった
トンチキな作品が爆誕しました。
もう何年前の話でしょうかね…
あの頃は まだ
『絵なんて どうでも良い!構成だ!』
と一丁前に考えちゃってたので、
下描きもせず
いきなりペン入れしてました。
ロックですね。
もっと読者へのサービス精神だったり
絵が上手と思われたい気持ちが強かったら
何かと良かった…はず。
ここは素直に反省。
数か月に一度と言う超絶不定期掲載だった
俳句トゥザフューチャー。
ある時 急遽 何週か連続掲載が決まり、
短期間とはいえ週刊連載なんて
もう全く未体験の上
イメトレすらして無かったので
ロックだった絵が更にガタガタになって…
あれには参りましたなぁ…
という思い出。
ただ それ以上に参ったのは
漫画業界の世知辛さですね。
話数が溜まり
単巻で刊行されたんですが…
年末だったかな年始だったかな
浅草寺を お参りして
『よっしゃ心機一転!』って
意気込んでたタイミングで
担当さんから着信があって、
「売れなかった」と。
「ほな さいなら」って感じで。
それから その編集さんとは
パッタリ。
そういった世界だってのは
解ってはいたつもりでしたが、
(まぁ漫画業界だけじゃないか)
実際に味わうと悲しいものでした。
そこで
「じゃ~世間にウケる
売れる漫画ってのを分析して
描いてチヤホヤされたらぁ!」
とか思えてたら
また違ってたかも知れませんね。